エリスマン邸

1925年(大正14年)から1926年(大正15年)築。

生糸商社シーベルヘグナー商会横浜支配人、スイス人のフリッツエリスマン氏の邸宅として山手町127番地に建てられました。

木造2階建て、和館がついています。

スレート葺きの屋根、外壁は階上が下見張り、階下は竪羽目板張りの白く美しい建物です。

 

設計は、現代建築の父といわれるチェコの建築家、アントニン・レーモンドです。

煙突、ドーム窓、鎧戸など、洋館の要素を持ちながら、水平線を強調したデザインは、レーモンドの師であった世界的建築家、旧帝国ホテルの設計者フランク・ロイド・ライドの影響もみることができます。

暖炉のある応接室、高い腰壁、階段のデザインは古く重厚な中に温かみを感じます。

テーブル、椅子などの家具はレーモンド自身の設計によるものだそうです。

1982年(昭和57年)、マンション建築のため解体され、1990年(平成2年)、元町公園内の現在地に再現されました。

一般公開もされ、昔の厨房部分は喫茶コーナーとなっています。